© 2021 Daicel Corporation. ALL RIGHTS RESERVED.

メールマガジンのMV

メールマガジン
[Vol.058 2022年4⽉号]
Mail Magazine

SCROLL DOWN

キラきら情報通信の読者の皆様へ

新年度もスタートし、すっかり春らしい気候で気分ハツラツと日々の研究、業務に邁進されていることと思います。
先日、ある会社の調査で「春といえば」で連想する言葉、モノ、出来事のランキングが発表されました。
そのランキングによると圧倒的に「桜」が1位でした。桜を筆頭に花(桃や菜の花、花見など花に関連するワード)がランクインし、次いで「卒業」や「入学」、「別れ」がありました。皆さんは春といえば何を思い浮かべるでしょう?

さて、前号配信時にも少し紹介しましたが、わたし達が所属する「CPIカンパニー」がこの新年度(4月1日)から新組織としてスタートいたしました。
新組織では「ライフサイエンス事業企画室」の中に「CPIカンパニー」が入り、新しい体制で新しい仕事にも挑戦することになります。
今号では、執行役員ライフサイエンス事業企画室長の坂野のご挨拶からスタートです
次に「桜をみて思うこと(クマリン・6-メチルクマリンはクロマト分離できるのか?)」というタイトルで研究員の永井のコラムと、当社グループ会社のDaicel Chiral Technologies (India) Pvt. Ltd.(インド)の社長であるLakshmi Narayanaが英国の王立化学会よりフェローに選出されましたので紹介いたします。
皆様、最後までお楽しみください。

(ライフサイエンス製品営業部長 村角)

新組織発足にあたり
(執行役員 ライフサイエンス事業企画室長 坂野 誠治)

執行役員 ライフサイエンス事業企画室長  坂野 誠治

ライフサイエンス事業企画室の坂野と申します。
このたび2022年4月よりキラルカラム事業などのライフサイエンス関連事業を統括する組織として、新しくライフサイエンス事業企画室を設置しました。この組織は事業企画室とありますように、新製品や新規事業を企画して推進することがミッションです。 もちろん、それらを生み出すための事業母体として、皆様にご愛顧いただいております各種のキラルカラムやアキラルカラムや工業生産向けの担体についても、今まで以上に力を入れてゆく所存でございます。
並行してこの新組織では、ダイセルのオリジナル技術であるエアバッグのインフレータ技術を応用したマウス・ラット等実験動物用の遺伝子導入に使用できる無針注射器のアクトランザ™ラボや、セルロース技術を応用した口腔内崩壊錠賦形剤の GRANFILLER-D®とHiSORAD®など、自社オリジナル技術をベースとした新製品も取り扱ってゆく予定です。これらの製品は、直接みなさまとは接点はないかもしれませんが、キラルカラム同様いずれも製薬・製剤関連研究やライフサイエンス分野の 研究から製薬企業の生産・製造・品質管理にとってお役に立てるように技術開発を続けて行く所存です。
今後も一層のご愛顧の程よろしくお願いいたします。

桜を見て思うこと
(クマリン・6-メチルクマリンはクロマト分離できるか)
(ライフサイエンス研究開発センター主任研究員 永井 寛嗣)

桜

私がこの原稿を執筆している4月上旬、弊社新井工場がある新潟県妙高市では桜の見頃を迎えています。この季節になると、ニュース・気象情報で毎日、桜前線や桜の開花情報を目にします。寒く厳しい冬の終わりと 本格的な春の訪れを感じるとともに、卒業・入学シーズンの門出にも重なることから、桜は我々日本人のソウルフラワーと言っても過言ではないでしょう。この季節、スーパーマーケットやケーキ屋さんには桜餅をはじめ、 桜風味のチョコレートやケーキが店頭に並びます。この桜の香りの主成分は、「クマリン」というラクトンであることはよく知られています。クマリンには、鎮静作用・リラックス作用だけではなく、 抗菌作用や二日酔い防止作用といった様々な作用があります。
二日酔い防止作用があるなら、お花見でお酒を飲みすぎても安心ですね(笑)。クマリンの6-位をメチル化した「6-メチルクマリン」もまた香料として利用されています。
本メールマガジンをご覧の皆様は、「クマリン・6-メチルクマリンはクロマト分離できるのか?」疑問を持たれていることと思います。実は、DCpak PBTカラムをSFCモードで用いることで、これらの分離が達成できております。 さらに、異性体である7-メチルクマリンやジヒドロクマリンを合わせた4成分の分離を2.5分以内に達成できております。ご興味ある方は、 ぜひこちらの文献をご参照ください(Open accessになっております)。

図: クマリン誘導体のSFCクロマトグラム
図: クマリン誘導体のSFCクロマトグラム
Column: 4.6 x 150 mm, 5 mm, Modifier: MeOH (2% isocratic), Flow: 3 ml/min, Temp.: 40 oC, BPR: 15.0 Mpa, Conc.: 0.2 mg/mL in nHex/IPA = 9/1 (each), Inj.: 2 mL

王立化学会フェローに選出されました
(ライフサイエンス事業企画室 事業推進部 主任部員 山本 勝之)

2022年2月8日、DCTI社長のLakshmi Narayanaさんが、英国の王立化学会*(Royal Society of Chemistry)より、フェロー(FRSC:Fellow of the Royal Society of Chemistry)に選出されました。
Narayanaさんの、インドにおけるキラルクロマトグラフィーの促進と、化学分野においてDCTIを素晴らしい企業組織に育て上げたことなど顕著な貢献が認められたものです。
毎年新たに選出されたフェローの名前は、「タイムズ紙(The Times)」にも掲載されます。

Lakshmi Narayanaさん
Dr. Ch. Lakshmi Narayana

※王立化学会
1841年設立。化学の発展に寄与することを目的とした英国の学術機関です。英国のみならず,世界各国の会員の活動をサポートしており、化学や関連分野への顕著な貢献があった研究者に王立化学会フェローの称号が贈られます。

※フェロー
王立化学会の上級会員で、FRSCの文字を使用することができます。化学界で影響力のある地位にあり、貴重な経験や専門知識、化学の価値を促進するための責任を持っています。また、倫理的かつ専門的な行動に関する一連の高い基準を受け入れ、遵守することが要求されます。新しく選ばれたフェローの名前は、毎年タイムズ (ロンドン) 紙に掲載されます。

王立化学会のウェブサイト
The Royal Society of Chemistry (rsc.org)

Lakshmi Narayanaさん