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メールマガジン
[Vol.070 2023年4月号]
Mail Magazine

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新組織発足にあたり
(ライフサイエンスSBU長 坂野)

キラきら情報通信をご愛読の皆様。昨年4月に新組織のライフサイエンス事業企画室の発足をお伝えしましたが、さらに我々の事業部名がライフサイエンスSBU(Strategic Business Unit)と名称が変わります。SBUの名称は、ダイセルがその事業が対象とするマーケットに合わせた事業体のことで、また、長年使用して参りましたCPIカンパニーは、ファーマテックBU(Business Unit)と名称変更になります。ファーマテックの名称は、キラルカラムのお客様が、旧来の製剤ソリューションの口腔内崩壊錠技術を合わせて、製薬会社、製薬関連研究者であり、技術課題のソリューションビジネスであることに由来します。また、アクトランザ™ラボを含めた医療機器を目指した機器関連の開発事業は、SBU内に新組織メディカル事業開発部を設置します。そちらには、新たに播磨工場の関連の研究開発組織も加わり、組み立て加工系の研究・開発者も一体組織となり、事業化を目指してゆきます。

組織名称変更が続き、皆様には多少混乱させることにはなると思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。

新製品紹介「IM-3」のメリットをご紹介
(ライフサイエンス研究開発C 安藤)

コーティング型キラルカラム“CHIRALCEL® OZ-H”の耐溶剤型版である”CHIRALPAK® IM”を昨年10月に上市し、続けて本年4月に待望の3µmシリーズとして ”CHIRALPAK® IM-3”を上市しました。

ここでは、IM-3をご使用いただくメリットについてご紹介させていただきます。

IM-3の最大のメリットは小粒子径化に伴う高段数化による分離度の向上にあります。そのため、IMでは完全分離に至らない化合物でもIM-3を使用すれば完全分離の可能性が高まります。特に、UHPLC装置で分析を行うことで、その効果はより大きなものとなります。

さらに、このメリットを活かし、SFCモードでの分析を行うことで、高い分離度を保ちながら分析時間の短縮を図ることも可能です。場合によっては、SFCの方が分離が良好なんてことも十分にあり得ます。SFCモードは移動相に回収CO2を主成分に用いていることから環境に優しく、解圧のみで超臨界流体CO2が揮発することから少量分取に適しているため、近年盛んに導入が進んでいます。

IM-3は順相条件でIMに比べ良好な分離を得ることができます。

1.順相条件

IM-3はSFC条件にて分析時間の短縮や分離度の向上が期待できます。

2.HPLC順相条件とSFC条件の比較

最後となりましたが、 これからキラル分離を始めるお客様のみならず、 すでにCHIRALCEL® OZ-H、OZ-3をご愛用の皆様にもIM-3の進化を体感いただけると自負しておりますので、是非ともお手に取っていただけますと幸いです。