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メールマガジン
[Vol.095 2025年5月号]
Mail Magazine
大阪・関西万博 行ってきたどーーーー!
(ライフサイエンス製品イノベーショングループ 大倉)
▎当初あまり興味の無かった万博
4月13日に開幕し、約半年の会期中、パビリオンでの様々な展示や日によって変わるイベントが目白押しの大阪・関西万博。皆様のご興味は如何ほどでしょうか?
開幕前、弊社が協賛するパビリオンがありながらも、私の場合、正直に申し上げますと、あまり強い興味は湧いておりませんでした。そんな時に(こちらの)キラきら通信の打ち合わせがあり、「キラきら通信に万博レポートあるとええな。キラきら通信を企画しているメンバーの中で唯一関西の事業所に所属しているの、大倉やな!関西なんやからプライベートでも行くやろー?」と、いきなり万博に行く流れにっ!
きっかけこそ受け身だった訳ですが、そこから急ごしらえで、市販のガイドブックやSNSで情報を収集。「あれ?これは、面白そうだぞ?」と少しずつワクワク感が醸成され、これまでに2度、万博に行って参りました!その中で感じたことを写真と共に記載させていただきます。
(なお、今回は、個人の感想であり、弊社広報の立場でも、参加国・地域・企業・団体に偏った立場でもない点ご承知おき下さい。)

ゆったり歩いていると、ミャクミャクに出会えることも!アクターさんの動きが非常に良い!(左から2番目)
▎一度に全部は回りきれない!!
事前に数件のパビリオン予約を完了して迎えた万博当日。折角の万博なので、「なるべく多く効率よく回るぞ!」と鼻息荒く、入場ゲートへ向かいました。しかし、そんな気持ちは初っ端から打ち砕かれます。ゲート付近の壮観な万国旗やゲートの向こうに見える大屋根リングを見て、その想定外の規模感に圧倒。「これは効率なんか考えるだけで疲れるスケールだわ!笑」と、のんびりゆったり楽しむことに方針を変更いたしました。入場してからは、パビリオンは事前予約のものと、予約の合間で入場できるパビリオンをちょこっと回り、あとは、歩きまくるだけ。それだけでもあっという間に一日が終わってしまいました。万博恐るべし!
色々なパビリオンの詳細は、公式サイトやSNSでの個人の感想の方が詳しいので、そちらをご覧いただければと思うのですが、個人的にテンションが上がった展示を以下2,3紹介させて下さい。


▎弊社協賛パビリオン、共同出展休憩所のご案内
「個人としての感想を記載します」とはじめに申し上げましたが、万博で自分の会社のロゴがあるとテンションが上がりますね!弊社広報から言われているわけではないのですが、少しご紹介させて下さい。
会場中央に並ぶ「いのち」をテーマにした8つのパビリオン(シグネチャーパビリオン)の一つには、弊社が協賛する河瀨直美プロデューサーのパビリオンがあり、その入り口付近には以下写真のような弊社ロゴがございます。古い学校の建材を組み換え、劇場?シアター?を備えたパビリオンとなっています。私、個人としては、これらの展示やシアターでの人間模様から、未来がすべて「新しい」x「新しい」のみの組み合わせでなく、「新しい」x「これまで築いたもの」の組み合わせであることをほんのり体感できた気がしました。西日が大きなガラス面から差し込み、古い学校の建材の隅々を照らす光景は、なんかエモーショナルで、オススメです。
また、会場中央「静けさの森」からのバンダイ・ナムコ館に向かう道中には、竹中工務店様と共同出展している「森になる建築」があります。弊社の自然に還る素材であるCAFBLOを3Dプリンターで一体造形した建築で、万博会場内のギネス記録第1号として認定されたものです。日を避けながらも、風が入り込むので、当日も多くの人が休憩されていました。皆様も是非!


▲「森になる建築」(右から1、2番目)
▎回った中で個人的に一番良かったパビリオン
そして、私、イチオシのパビリオンはといいますと、生物学者の方がプロデューサーをされている、こちらもシグニチャーパビリオンの「いのち動的平衡館」です。
こちらでの展示は、①奥行のある電飾装置での「いのち」の表現、②動的平衡に関する解説で構成されているのですが、①が特に印象的でした。色々なパビリオンをまわると、非常にキレイで高解像度の映像を沢山見ることになるのですが、ここでの展示はいい意味で真逆です。解像度も低く、平面ではないため、目の焦点も合いづらく、一言で言ってしまうと、見づらいんです。けれども、それが故に、観る側に考える余地があり、「あ、今、これまでのパビリオンとは違う脳の部分が動き出した!」という刺激をもらえました!横浜トリエンナーレなど現代美術を見た時に「なんじゃこれーーー!?」とワクワクする人であれば、自分と同じようにワクワクしてもらえると思うので、そんな人にはかなりオススメです!

▎最後に
書きたいことはまだまだあるのですが、自分の語彙力の無さとまとめる能力の無さを恨みながらも、あと、数行で締めさせていただければと思います。
先ほど、一番良かったパビリオンについてお話しましたが、自分の各パビリオンや展示に対する感想は、ネット上のバズっている感想と大きく違うものでした。一度にこれだけ沢山の展示があるリアルな場所だからこそ、周りの人の反応も見ながら、「周りの人がワクワクしていないところでワクワクできる自分を見つける」のみならず、「自分がワクワクしていないところで周りの人がワクワクしている姿を見る」。それが「自分の興味って意外と独特なんだな。」や「あれ?自分の好奇心、全般的に枯れてない?」などを考える刺激になりました。みなさんの「好き」のみならず、「嫌い」も刺激する万博!日本で登録博のカテゴリーの博覧会が開催されるのは次、いつになるかも分からないですし、一度、足を運んでみるのもいいかも知れません!
最後少し小難しく書きましたが、チェコ館のレストランでチェコ料理とピルスナービールをガブガブ飲むのも楽しいですし!40代男性が一人で訪れても、ミャクミャクと自撮りを撮りたくなるくらいには浮かれます!皆さまが、リアルな文化・食・伝統・建築・芸術・音楽・医療・最新技術、色んな刺激を浴びた時、どんな感想を持たれるか。それをお聞きするのが楽しみです!

▎その他の写真も少しだけ



キラきら!グローバルネットワーク
~海外グループ企業紹介④ インド編~
(DCTI)
インドでのキラル分離のリーディングカンパニー
DCTIは2008年にハイデラバードのゲノム・バレーに設立されました。ゲノム・バレーにはインドの主要な製薬およびバイオ製薬研究開発の企業が集まっています。同社は、ライフサイエンスSBUの中核事業であるキラルクロマトの分野で、インドでのリーダー的地位を確立するとともに、製薬企業向け分析サービスおよび分析標品合成・販売などの新規事業を創出することを成功させています。
Daicel Chiral Technologies (India) Pvt. Ltd. (DCTI)
〈住所〉 IKP Knowledge Park, Survey No. 542/2, Koltur Village, Shamirpet Mandal, Medchal Malkajgiri, Talangana, 500101, India
〈設立〉 2008年 〈従業員数〉 400人

Topic 01社員の多様なバックグラウンド
DCTIは、10以上の州出身者が勤務し、多言語を話す社員を擁する多様性に富んだ企業です。同社は、包括性、協調性、卓越性を伸ばす文化を育んでおり、多様なバックグラウンドを持つ専門家たちがイノベーションに貢献しています。社員エンゲージメントを高めるプログラムや継続的な学習機会を提供し、ワークライフバランスにも重きを置いていることから、同社は多くの人から「選ばれる企業」(Employer of Choice)となっています。

Topic 02新規事業のグローバル化
DCTIは高品質の製品とサービスによりインドの製薬業界で高い評価を得ており、新規事業 (製薬企業向け分析サービスおよび分析標品合成・販売) のグローバル展開も順調に進んでいます。現在、新規事業の収益の75%はインド国内市場から、25%は海外市場から得られています。同社の目標は、2030年までに海外市場から50%の収益を生み出すことです。製薬業界における卓越性を追及するというビジョンの下、同社は成長、革新を続け、ライフサイエンスSBUの発展に貢献しています。
India OSUSUME INFO
ハイデラバードの象徴的なモニュメントとぜひ食べたい料理
1591年に建てられたチャールミナールは、その建築美と文化的な重要性から、ハイデラバードの象徴的なモニュメントとなっています。この正方形の建物は、各角に4つの塔(ミナレット)があり、各側面に4つの壮大なアーチが設けられています。

食について言えば、ハイデラバードビリヤニは、豊かな風味と文化的な価値から、絶対に試してほしい料理です。このビリヤニは、ハイデラバード料理とムガール料理が融合したものです。

インド放浪記with ダイセルカラム君
(ライフサイエンス製品営業部 熊本)
2024年秋、わたくし熊本は一路インドに出張しました。DCTIのラボ見学とCPHI Indiaへの訪問が主な目的です。しかし実はそれだけでなく、キラきら情報通信編集委員会からの“密命”を受けていました。それもずばり、『インド出張をメルマガで報告せよ!』
ラジャー! 内なる使命感に燃えながら日本を旅立ちました。
私の海外出張史上、最も波乱に満ちた旅路になることなど知る由もなく

シンガポールで飛行機を乗り換えてDCTI社の所在するハイデラバードへと到着です。インドと日本の時差は3時間30分。機内で爆睡したので特に時差ぼけもなく翌日にはDCTI社に訪問しました。

DCTI社は受託分析やカスタム合成サービスを展開しており、保有する設備は最新鋭、施設面積も広大です。ラボ見学をしたのですが、写真撮影NGでした。残念!その代わりウェブサイトのリンクをご案内します。(こちら)
仕事を終えて夕方から自由時間、待っていましたインド料理に観光。これぞ出張の醍醐味! はしゃぎカラム君の写真をご覧ください。



チャールミナールは写真の倍は人がいる印象です。
初めてのインド出張でしたが特段トラブルもなくお腹も壊さず全てがスケジュール通り。明日のCPHI Indiaも楽しみだな~なんてのんきに考えていました。
……そう。振り返ってみれば、当時の私は慢心していたのだと思います。

波乱の幕開けはデリー行き国内便搭乗の直前、空港スタッフの一報からでした。
預け荷物が検査で引っかかり、同便では運べないとのこと。

突然のトラブルに見舞われた私はパニック状態に陥り写真がほとんどありません。以降はイメージイラストでご容赦ください。

荷物が検査に引っかかったですと。持ち込み禁止リスト該当アイテムなんて入れていないはず……。なんで?どうして?そこではたと気づきます。そういえばiPadを入れていたかも。もしかしたらこれが引っかかってしまった?

持ち込み禁止アイテムは捨てられてしまう決まりです。これからメルマガの挿絵を描く時はパソコンのマウスで描くしかないのか……。いや、もっと差し迫った問題があります。
キャリーバッグは再検査の後で遅れて運ばれるとのことですが、具体的にどの便に乗せられるかは定かではありません。今日に間に合うのか明日になるのか。届いたとしても展示会対応中に受け取れるのか。空港からホテルにちゃんと届くのか。追加の輸送費はいるのか。何もかも不透明です。
ということはつまり、歯ブラシはおろかコンタクトレンズも着替えの洋服もないまま何日もインドをうろうろしないといけない……。や、やばい。

しかしここで救いの手が差し伸べられました。
同行者であるDCTI社のメンバーであるスブラニアンさんが、空港スタッフと交渉してくれ、なんとか今日中に荷物を届けてくれることに。

我々の要望を聞いてくれた空港スタッフの皆さん、デリー市街と空港を何度も往復してくれた(しかも大渋滞の中で!)タクシーの運転手さん、一緒になんとか英語で意思疎通を図ってくださった上司の宮本さん、そして何よりDCTIのスブラニヤンさんに対してこの場を借りて格別の感謝を申し上げます。

(後日談。iPadは没収されていませんでした。検査でケースを壊されることもあると聞いて覚悟を決めていましたが、留め具やバンドも破損なく、丁寧に扱ってくれたようで本当にありがたかったです)

なおCPHI展示会場でも一波乱、その余波で帰国直前もドタバタがあったのですが、残念ながら今月号は大ボリュームにつきここでは割愛させていただきます!

