カラム

株式会社ダイセルは、お客様の多様なニーズにお応えするために、多くの品種のキラルカラムとSFC用カラムを様々なサイズでご用意しています。

多糖誘導体キラルカラム

多糖誘導体キラルカラムは、光学異性体分析では世界中で最も多く使用されているカラムです。
最大の特長は、高い分離性能と汎用性を兼ね備えた、適用範囲の広さです。
キラルセレクターであるアミロース誘導体もしくはセルロース誘導体を基材のシリカゲルに固定化もしくはコーティングした充填剤を使用しています。
多糖誘導体キラルカラムは、光学異性体分離だけでなく、ジアステレオマー、幾何異性体を始めとする様々な化合物の分離に使用することが出来ます。

多糖誘導体キラルカラム

耐溶剤型キラルカラムとコーティング型キラルカラム

耐溶剤型キラルカラムは、『移動相に様々な有機溶媒を使用できるキラルカラム』をコンセプトとして開発致しました。
移動相には、アルカン/アルコールだけでなく、酢酸エチル/THF/ハロゲン系溶媒などHPLCで使用される全ての溶媒を使用することが出来ます。
(詳細は、多糖誘導体耐溶剤型キラルカラムのページをご覧下さい。)

一方、コーティング型キラルカラムは、キラルセレクターをシリカゲルにコーティングした充填剤を使用しています。
移動相には、アルカン/アルコールなどを使用することが出来ます。
(詳細は、多糖誘導体コーティング型キラルカラム(順相用)多糖誘導体コーティング型キラルカラム(逆相用)のページをご覧下さい。)

どちらのタイプの多糖誘導体キラルカラムを選択したらよいのかお困りのお客様は、FAQで情報を紹介しておりますので、ご覧下さい。
(詳細は、FAQのページをご覧下さい。)

充填剤粒子径

多糖誘導体キラルカラムには、さまざまな充填剤粒子径があります。
例えば、ADシリーズの場合、3μm、5μm、10μm、20μmがあります。
名称の最後に「H」が付くものが5μm充填剤、「3」が付くものが3μm充填剤です。
2009年頃から3μm充填剤のキラルカラムを続々と発売し、多糖誘導体キラルカラムのほとんどの品種でラインナップされています。
分析に高い分離度が必要なときや分析時間の短縮をご検討の際には、3μm充填剤のキラルカラムをご選定下さい。

移動相

HPLC用キラルカラムには、順相用と逆相用のキラルカラムがあります。
用途に応じて、移動相条件を選定することが出来ます。
多糖誘導体耐溶剤型キラルカラムの最大の特長は、様々な有機溶媒を使用できることです。また、逆相条件でも使用できます。
(ただし、一度逆相条件で使用されたカラムは、順相条件で使用されないことをお勧めします。)
(詳細は、多糖誘導体耐溶剤型キラルカラムのページをご覧下さい。)

カラムサイズ

分析用途

一般的に、HPLC用としては4.6×150mmもしくは4.6×250mmが多く使われています。
例えば、3μm充填剤のキラルカラムの場合、4.6×50mm、4.6×100mm、4.6×150mm、4.6×250mmを取り揃えています。
3μmの充填剤で得られる高い分離度で、カラム長を短くし、分析時間を短くすることもできます。
また、多糖誘導体キラルカラム各品種に、内径2.0mmまたは2.1mmの細径カラムをご用意しています。LC-MSでのキラル分析には細径カラムをご使用頂けます。

分取用途

キラル化合物を分取するため、多糖誘導体キラルカラム各品種に内径10mmと内径20mmのセミ分取カラムをご用意しています。

セミ分取カラムは分析用キラルカラムと同じ充填剤を使用しているので、分析用キラルカラムで決定した分離条件をそのままスケールアップして分取することができます。(充填粒子径:5μm、10μm)
(詳細は、セミ分取カラムのページをご覧下さい。)

さらに多くの化合物を分取したい場合には、内径50mmの分取用カラムもございます。
また、IA/ICの2種については、中圧用分取装置で使用できる中圧用キラルカラムがございます。
(詳細は、中圧用キラルカラムのページをご覧下さい。)

タンパク質結合型キラルカラム

タンパク質結合型キラルカラムCHIRALPAK AGPはDr.ヘルマンソン夫妻によって開発されたカラムです。
医薬品を中心とする様々な化合物で分離例が報告されており、ヨーロッパを中心として世界中で広く分析用途に使用されているカラムです。
CHIRALPAK AGPの他にも、CHIRALPAK CBH、CHIRALPAK HSAがあります。
CHIRALPAK HSAやCHIRALPAK AGPは、キラル分析以外にもタンパク質結合率測定で使用されています。
(詳細は、タンパク質結合型キラルカラムのページをご覧下さい。)

その他のキラルカラム

株式会社ダイセルには、多糖誘導体やタンパク質以外のキラルセレクターを採用したキラルカラムもご用意しています。

アミノ酸の分析など特定の化合物のキラル分析の際にも対応できる低分子をキラルセレクターとしたカラムやポリメタクリルをキラルセレクターとしたキラルカラムがラインナップされています。
(詳細は、その他のキラルカラムのページをご覧下さい。)

SFC用カラム

SFCとは気体と液体が共存できる限界の温度・圧力(臨界点)を超えて気体と液体の密度が同じになり、2相が区別できなくなった状態で生じる特殊な流体(超臨界流体)を移動相とするクロマトグラフィーです。
移動相には主にCO2が使用されます。超臨界流体は液体に比べ低粘性で拡散が速いという特徴があり、カラム分離に効率をもたらします。 SFC用カラム

超臨界状態

スピーディーな分離

超臨界流体は、低粘性・高拡散性のため、高流速の移動相で高い分離能が得られます。

SFCの分離能

溶媒使用量を削減

移動相の主成分はCO2であるため、使用溶媒量を減らすことができます。

迅速なサンプルの回収

分離後、常圧に戻すことで移動相中のCO2が気化するので、分取後のサンプルの濃縮時間を短縮できます。また、濃縮時にかかる熱負荷も軽減することができます。

SFCの液化炭酸ガスをボンベから供給しポンプで加圧・圧送する作業は、高圧ガス保安法における『高圧ガスの製造』に相当します。 そのため、SFCは高圧ガス保安法の適用を受け(分析装置レベルであれば、第二種製造設備に該当)、カラムには法規に規定された強度が必要になります。

SFC用カラムは、高圧ガス保安法に規定されたSFCに必要な強度をもっています。 また製品には、これを証明する書類をお付けしてお届けします。

SFC用カラムの添付書類

  • エンプティカラムの強度計算書 ※高圧保安法特定設備検査規則に基づく強度計算書様式を使用
  • 材料証明書(ミルシート)
  • エンプティカラム図面
  • 耐圧気密試験結果

(詳細は、SFC用カラムのページをご覧下さい。)